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ドリフェスに出会ってからサイコーを越えるまで(前編)

10月20、21日に東京・日本武道館で開催された「ドリフェス! Presents FINAL STAGE at NIPPON BUDOKAN 『ALL FOR TOMORROW!!!!!!!』」があまりにサイコー越えすぎていたので、自分がドリフェスに出会ってからどういう道程で武道館に導かれたのかメモも含めて書いていく。長いです。

私がドリフェス出会ったのは初期も初期、ドリフェスのキャストが発表されたタイミングだった。
もうあまり覚えていないのだが、Twitterで「アイカツ!の男verが始まるww」と公式サイトのURLがRTで回ってきたのが最初だったと思う。
元々アイカツ!が好きだったのもあってなんとなくサイトを見てみたらなんとキャストに溝口琢矢くんがいるじゃないですか。俳優はほとんど知らないのだが、その中でもたまたま知っていた方がいることで興味を持った。
ものすごく明るくてお喋りなイメージがあったので、青のクールキャラというのがものすごく意外だったことだけ覚えている。
正直、合うのか?もっと明るい、可愛い系統のキャラクターのほうが声質的にも合うんじゃないか?と思ったことも(しかし今思うとそれは武道館のMCで「青で良かったんだな」と泣くことになる伏線だった)。
その時はよくわからんが、頑張れ!と思うだけで終わった。それ以降も、なんか筐体とかアプリとか始まったらしいという情報を追うだけで積極的に手を出してはいなかった。
姉がアプリを触っていたので横で見たりしつつ、ドリカ配りやリリイベ、ファンミーティングの日時を見てはタイミングが合わず参加できないままアニメ化が決定。

第一話からアイカツ!の血が感じられて、確かに演技はアレだけど見れないことはないしイケるっしょ!とウキウキしながらTLを見たら「アイカツなのはわかるけど棒読みキツすぎるしこれならアイカツ見るわ」と言ってるオタクがいてキレたのも覚えている。かなしいね。
そんな感じで周りにほとんど視聴者がいなかったのだが、めげずに全話見たし実況した。なんなら姉と地上波で一緒に見て、一期が終わる頃には終わっちゃやだ……と涙したり二期が決まって二人で大はしゃぎしたりしていた。姉が一緒に見ていてくれていたから、自分がアニメドリフェスを面白いと感じることはおかしくないんだと思えていた気がする。それくらい周りにドリフェスを肯定してくれる人間がいなかった。
1stライブ行きたいよね、と話していたことは覚えているのだが、どうして行かなかったのかは思い出せない。チケットが完売していたのか、都合がつかなかったのか。
何にせよやはりイベント等に行く機会がないままドリフェス!Rが始まり、最終回を見た時点でこれはツアーに行くしかないということで姉と話が纏まった。

そして迎えた東京公演。
席は最後列のドセンター。最後列でライブを見ることは多分初めてで、客席まで全体見渡せるのがエモいなと思った。あと光る板にドリカをセットするオタクたちの手つきがアニメそのままで感動した。
しかし最終回を見たノリでチケットを取ったものの、曲はあまり聞き込んでおらず、シンアイなる夢へ!とSymmetric loveが聞きたい、あとはアニメで大好きだったKUROFUNEの二人が見たかったけど東京公演にKUROFUNEはこないし……男性アイドルのライブなんて初めてだし……本当に楽しめるのか……と始まる前は不安のほうが勝っていたのだが、全くの杞憂に終わった。
とにかく滅茶苦茶感動したのだ。
これまでも声優のライブを見たことはあったし、2.5次元ハイパーリンク、イタコ……そう言われるステージは生でも円盤でも見たことはあった。しかし、それとはまた別のステージだった。アニメに出てきた彼らの存在を背負って、それでいて全くの別人として、きちんと2次元と3次元それぞれのDearDreamのステージで、これが5次元かと。2次元の存在にわざと寄せることも、3次元の彼らだけでもなく、尊重しあってそこに共存していた。
一曲目から掴まれていたのだが、特にユレルMIDNIGHTからのダンスミュージックメドレーは最高だった。綺麗で可愛い系の顔立ちをしている溝口くんがダンス中不意にS顔で笑うのが良すぎて感情の塊になってしまったし、Butterfly Girlを好きじゃない女はいないと言われている意味がわかった。一人一人ダンスパートがあるのがそれぞれの魅力を引き出していて、こんなに踊れるのかという衝撃も相まってサイコー越えた。何やこれはクラブで流せって一生言ってた。
あとライブの長さね。KUROFUNEというゲストなしに、MCを挟んでいたとはいえ、DearDream5人だけでこの時間歌って踊ってたのかと終わって時間を見て衝撃だった。男の体力なのかDearDreamがすごいのかよくわからんけどとにかくすごい、と感心した。
終わってみてから自覚したのは、最後列で見たとは思えないほどの楽しさと衝撃を受けていたこと。
自分は人生で初めて参加したライブが最前列で、それ以降もあまり遠い席に座ったことがなかった(非常に運が良かったのだと思う)。何が言いたいかというと、アイドルからレスが貰えることの喜びを知りすぎていた。
女性アイドルからの爆レスという麻薬のような幸福を味わいきっていた自分が、最後列でここまで楽しまされると思っていなかったのだ。
それは初めてライブに参加したときと同じくらいの衝撃で、最後列までこんなに楽しませることができる凄さを思い知った。これまで自分が参加したライブでも、きっと同じように最後列で楽しんでいたオタクはいたのだろう、そのことに自分は気付いていなかったし、それに気付かせてくれたのはDearDreamだった。後ろまでちゃんと見えてるよ、というよく聞く言葉にも何故だか実感が伴った瞬間でもあった。
ステージに立ったアイドルが後ろまでちゃんと見てくれてパフォーマンスしてくれているから、一番後ろにいる人間もこんなに楽しめるんだと初めて理解した。男性アイドルを生で見るのが初めてだったのもあり、現実が拡張した気分だった。
隣にいた知らないオタクがサイリウム両手持ちしているのにずっと泣きっぱなしで、サイリウムも振れないわ涙も拭けないわみたいなことになってたのが印象的だった。

それからというもの、Twitterドリフェスのライブがどれだけ楽しかったかとにかくツイートした。というかあのステージに心が奪われ過ぎていて、気が付くとドリフェスの話をしていた。繰り返し曲を聞いて、普段はWUGとムシウタとWA2くらいしか描かない自分が、ドリフェスのイラストを描いた。ツアー千秋楽の神奈川公演もすぐに購入した。バトルライブは残念ながら行けなかったので、セトリを見て一人で悶えた。
美少女にしか興味がなかった私がそこまで心を奪われているドリフェスというジャンルはいったいなんなんだ、とアニメを全話見てツアーのチケットを買ってくれる謎に行動力のある男オタクまで出てきて、それが本当に嬉しかった。
ツアー来て、サイコー越えてるから、後悔させないから、いくらそう言っても他に参加を決めてくれるオタクはいなかった、だからこそたった一人動かせたのは重かったし感謝しても感謝しきれなかった。本当にありがとうございます。いつも感謝。

ツアーの千秋楽、これがまたとんでもなかった。
戸谷くんのビジュアルがあまりにも好みど真ん中で人類の可能性を見たり、七色のparadeが生まれたりと色々東京公演ではなかった楽しさもあったし、曲を聞き込んでから見るライブはやっぱり一緒にアガれる感じがして楽しい。これまでもずっと現場通ってたぜみたいな顔で曲名やイントロで周りのオタクと悲鳴を上げていた。
ダブルアンコールは、本当に奇跡を見たと思う。
何をやるかも決めていなかったあの場でシンアイを歌うことを決めた石原壮馬くん、その場で「最後まで三階席のみんなが見えそうだから中央の階段から捌けよう」と言い出した溝口くん、「あいつらが戻ってきたらハイタッチしようぜ」とこっそり階段の下で待っていたKUROFUNEの二人。
その全ての企みがうまくいっていたことを一階後方にいた自分が知ったのは、終演後、三階席でステージを見ていたオタクたちの感想ツイートからだった。あの時ばかりは三階から見たかったと思ったし、東京公演で彼らを見たときに感じた、最後列まで楽しませてくれるステージを見せてくれるんだという確信がまた補強されて震えた。
ツアーが終わってみると、ビジュアルは戸谷くんと溝口くんが好きだけど、何故だかパフォーマンス中ずっと目を離せなかった石原壮馬君が印象に残り、推しも決まった。万歳三唱とか言い出す奏くんみたいなところと、そうまのいうことは絶対!と甘やかしと信頼のどちらも周りから受けていそうなところ、それでいてライブが始まると雰囲気がガラッと変わって、これがセンターの力か……と思わされるところが好きだな、と思った。イキザマ3行きます。

そして、3/5。
ドリフェスのアプリ終了、それに伴って現実のDearDreamの活動も10/21武道館公演を最後に、お休みになることが発表された。